あたしは大群から抜け出すと身形を整えて、教室へと向かった。

教室まで行くのに迷うだろうと思っていただ、細かすぎる位の矢印の張り紙の多さに無事教室に辿り着けた。

校内は真新しさを感じさせるくらい綺麗だった。

教室に入ると出席番号順の自分の席を探して、座った。

あたしの席は真ん中に近い列の一番後ろだった。
斜め前に座る髪が明るい女の子が動くので視界にチラチラと入り込む。

大きな鏡を立て化粧直しをしているようだった。

へぇー…

こんな子でも頭いいんだ。