100年分の恋の言葉

芽衣はため息を吐きながら笑って言った。

すると芽衣の後に続き、直哉がふざけて言う。

「悪くいえば、ばかみたいな?」

あたしはムッとして負けずに言い返した。

「良く言えば!?」

あたしが強く言うと隣から京介が口を挟んだ。

「天然じゃねぇ?」

クスクスと笑う京介に付け足す様に直哉は“記念物”と言った。


青井 直哉――…。

見た目は派手でピアスも開いててチャラチャラしてるけど、頭も良いしみんなに優しい。嫌う人がいるのかと疑問を持つほど他人に好かれやすい奴。

梅田 京介――…。

真面目そうな顔をしておき、実は女好きで軽い。黒縁の眼鏡が似合っていて、一見クール。深入りしてみるとそうでもなくて、みんなでびっくりした。