恥ずかしくて少し目線を外しながら言うと、視界の片隅で蜂谷が目を見開いているのがチラッと見えた。


「……マジで?」


「………マジだよ……言っとくけどもしアンタのその発言がウソなら、蜂谷家に無言電話100回かけてやるから」


「!!ウソなワケねぇじゃん!」


チョコレートを差し出した状態のまま、再び抱きしめられる私の体。


チョコが潰れる…!とアタフタしたけど、嬉しそうにギューギュー抱きしめてくる蜂谷を見ていたら――――…何も言えなかった。


「鷲森、もう1回きちんと言う。オレとつき合って下さい」


「……ハイ」