【短】セント・ミステイク

「フーン……何?ケンカでもしたワケ?ソイツと」


「だ、から、蜂谷には関係無―――――…」


「あるんだよっ!!」


突然、教室に響き渡った蜂谷の怒鳴り声。


「えっ………」


ビックリして目を見開いた瞬間、抱きしめられた。


「関係あるんだよ!!好きな女がバレンタインに泣いてるんだぞ!?」


「――――…え?」


「好きだ。好きだ鷲森。高校に入ってすぐ好きになった。散々嫌な態度とり続けて信じられるワケ無いだろうけど、どうしようもねぇ位好きなんだよ!!バレンタインに泣かす様な男やめて、オレにしとけ鷲森っ!!」