右手首を斜めに上げられて爪先立ちになった私のすぐ目の前で、蜂谷が真剣な眼差しを私に向けていた。
「このチョコレート、お前の?」
「そ、そんなのどうだっていいでしょう……!?ってゆーか離してよ!!」
体勢が体勢なので、いつもよりずっと蜂谷との距離が近い。
「……嫌だ。お前が泣いてた原因って、このチョコレートあげる相手にあんのか?」
失恋したのにドキドキしちゃっていると、ズバリ図星をさされた。
反射的にグッ…っと唇を結ぶ。
何も言う気なんて無かったのに、コイツはそれだけで理解してしまった様だった。
「このチョコレート、お前の?」
「そ、そんなのどうだっていいでしょう……!?ってゆーか離してよ!!」
体勢が体勢なので、いつもよりずっと蜂谷との距離が近い。
「……嫌だ。お前が泣いてた原因って、このチョコレートあげる相手にあんのか?」
失恋したのにドキドキしちゃっていると、ズバリ図星をさされた。
反射的にグッ…っと唇を結ぶ。
何も言う気なんて無かったのに、コイツはそれだけで理解してしまった様だった。



