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ガラッ……
図書室は既に開いていた。
部屋の中カウンターにポツリとりゅうが座っている。
涼しい風が廊下に流れ込んだ。
『ご……ごめん。遅れちゃったね。』
『いや。……俺が早すぎたの。』
目を合わせずりゅうは言った。
私の予想通り図書室にはりゅうの他に誰もいない。
完全に気まずくなる……。
私は急いでカバンを机に置くと、カウンターへ行きりゅうの少し離れたところに座る。
りゅうは自分の本を読んでいたので、慌てて近くにあった本を適当に手に取 りペラペラとめくった。
この場を乗り越えるため、私は珍しく本の1行を読んでみる。
なになに……。
織田信長は明智光秀に追い詰められ
本能寺で……ってこれ歴史の本じゃん!
『てゆーか本能寺っていつ……?』
いつの間にか声にでていたらしくりゅうが私を見る。
私はすぐに本に集中しているフリをした。
やばい……。変な事言っちゃった……。
その恥ずかしさから少し本を高くあげ顔が見られないようにする。
するとりゅうの声がした。
『本能寺は1582年……。』
『……そ……そーだったね。』
私は恥ずかしさのあまりその場で力が抜けた。
なんて疲れるんだろう。
そしてあまりに疲れたのかその場で眠ってしまった。

