『俺いったん家に帰んなきゃだし、何か途中で抜けんのも悪いから先に帰っちゃうわぁ-。』 達哉が言った。 『あ…うん。仕方ないね。』 あたしが言うと 『友達どこら辺まで来たって?』 と達哉。 『多分そろそろ公園の階段くらいぢゃない?』 あたしが言うと 『ぢゃあ帰るわ。』 と達哉が言った。 あたしは 自分がどんな顔をしてるかが怖くて 後ろを振り向けないまま 『うん…』 とだけ言った。