ー鈴華side ー
♪ハッピーバースデートゥーユーハッピーバースデー……
病室はバルーンで可愛く飾られていて、主役の咲良ちゃんは車椅子に座っていて、喜んで手拍子していた。 
「「「咲良ちゃん、お誕生日おめでとう!!!」」」
運び込まれたバースデーケーキのろうそくの火を咲良ちゃんはふぅーっと息を吹きかけた。
火が消えた瞬間、あちらこちらから拍手がわき起こった。
「おー!間に合った!」
菜々美さんが病室のドアから顔を出していた。
「鈴華ちゃん、これ渡しといで」
渡された花束は、ピンクや黄色の可愛らしくて、咲良ちゃんが好きそうな感じだった。
「私も一緒について行ってあげるから」
花束を持ち、咲良ちゃんに近くと、咲良ちゃんも気づいたようだ。
「咲良ちゃんお誕生日おめでとう!」
「鈴お姉ちゃんありがとう!うわー、可愛いなぁ~」
咲良ちゃんは花束を見ながら喜んでいた。
その後、この場にいた皆でケーキを食べた。