「鈴華ちゃん!!急いでメイクしなくちゃ」
菜々美さん帰ってくるの早いよ!
「さー、メイクメイク!!」
菜々美さんは顔に何かを塗りだした。
「素材がいいとやりがいがあるわー」
菜々美さんのメイクは意外と早く終わった。 
「じゃー、そこのベンチに座って」
私は桜の木の前のベンチに座った。
「足を斜めにして」
「手は膝の上で重ねて」
「目線は上」
菜々美さんにいろいろ言われてやると、雑誌に載っているようなポーズになった。
「鈴華ちゃん、可愛い‼」
お世辞を言うのやめて下さい。
「そのまま、そのまま、はい、チーズ!」