なんとなく、タイミングを見計らわれた気分だ。 私と佐伯くんが付き合ってることは言わなくていい。 そう言われてるような感じ。 「……はい、……はい。分かりました。翔さんも気をつけてください。…はい、じゃあ」 電話を切った佐伯くん。 かと思えばクルッと美優さんに体を向けた。 「美優お前、翔さんが出張で家に自分1人だから俺ん家来たわけ?」 「あ…バレた?」 佐伯くんの質問にテヘッと笑う美優さん。 翔(ショウ)さんというのはラブラブな美優さんの旦那さんだ。