「美優さん…ですよね?佐伯くんからよく聞いてます。あの、よかったら一緒にどうですか?」 私は今どんな顔をしてるんだろう。 ちゃんと笑えてるのかな? 「え、いいの?じゃあ、ちょっとだけお邪魔しちゃおうかな」 「はいっ。ぜひぜひ」 佐伯くんが何か言いたそうにこっちを見ているのはわかる。 でも私は、気付かないふりをした。 「…あ、そういえば。あなた、名前なんていうの?」 「えっ… ⁉︎」 3人でお茶を飲んでいると、突然美優さんがそう言いだすものだから驚いてカップを落としそうになった。