「わっ、ごめんね私の分まで。ありがとう」 「そんなのいいって。それより深雪、調べ物終わったの?」 「あ、うん。もうバッチリ」 ピースサインでなっちゃんに答える。 調べ物っていうのは、来週提出するレポートの資料のこと。 ちょっと分からないところがあって図書館に寄ってる間に、なっちゃんが食堂の場所取りをしてくれていたわけ。 「じゃ、食べよっか」 「うん」 そんなこんなでなっちゃんとお喋りしながらお昼ご飯を食べている時。 「あれ、川端さんと羽柴さん?」 横から、男の人の声が聞こえた。