*** 「え、ちょ…えっ?」 いきなりそんなことを言われた私は目が点状態。 だ、だって…何がどうなってそんな状況になったの…? ひたすら目をパチパチさせる私に、佐伯くんはハッとしたように手を離した。 「え、や、悪い。何言ってんだ俺…。や、本当、うん。今の気にしないで」 慌てたように今の言葉を訂正する彼。 私も何が何だかわからなくて、「大丈夫」なんて意味のわからない返事をして逃げるようにその場を去ってしまった。