「浅川って、いつも何か泣きそうな感じの何とも言えない顔してるよな。何かあんのか?そんなに俺のとこに来るのが嫌なのか」


職員室へついた途端、そんなことを言われる。


「いえ、そういうわけでは…」


先生は何もしてないのに、そう感じさせるのは悪いなと思いながら、首を横に振る。


「まぁー、話したくないんだったら何も聞かねぇけど、何かあったら言えよ?
相談のるくらいしかできないけど」


あっけらかんと言い放った先生に、あぁ、これが良い先生か…と思いながらお礼を言った。


「とりあえず、日直だろ?
この教材を教室まで一緒に持ってってほしいんだ」


「あ、はい」