愛してる、愛されてる

みんなの目線が私に向けられる。


私は苦笑いしながら手を振り、2人のところまで走る。



「おはよう、2人とも」


「おはよー、春
いたなら私たちのところに来たらよかったのに」


「うーん、まぁなんとなくね」


私が返事を曖昧にする。


「春、ハチマキ曲がってるぞ」


太一がスッと私の頭に手を伸ばす。