愛してる、愛されてる

そんな太一に思わず笑ってしまう。


「あー、もー、ほんとだったらすっごい怒るところだけど、春を笑わせたから今回は許したげる!」


亜紀ちゃんのその言葉を聞いた瞬間、太一は本気で目を輝かせて、お礼を言っていた。


そんなことをしていると、チャイムが鳴る。



「あ、なった。
んじゃ、俺戻ろ」


そう言って立ち上がった太一に続いて私達も立ち上がる。


「春!」



私が立ち上がった瞬間、太一は私をキッと見つめた。


「何かあったら、俺にも相談しろよ!!
春は幼なじみだし、俺だけ仲間はずれいやだし、春のことちゃんと大切だから!!」


空気の読めないと言うよりは素直な太一は、嬉しいこともきちんとそのまま言う。