愛してる、愛されてる

「そんなに気にしなくてもいい…」


亜紀ちゃんの言葉が途切れる。


パッと前を向くと、そこにいたのは


「太一…」


幼なじみの中島太一(なかじま たいち)だった。


焦げ茶色の髪の毛に、160cm代の低めの身長、顔はまぁ整っていて、みんなの人気者。


まぁ、モテるワタシの幼なじみ。


「あっれ、亜紀と春じゃーん!
何ー?サボり?」


相変わらずの能天気さにあきれる。


「太一こそ。
てゆーか、あんたここ知ってたの!?」


「あぁ、千莉が教えてくれた」


Vサインを私たちに向けて、微笑んだ。