愛してる、愛されてる

「亜紀ちゃん、ここ知ってたんだ」


「うん、春がそこに入るのたまたま見つけた」


「裏庭なんてあんまり人来ないのに」


心の中で、告白の時以外はと付け加える。


「まぁね」


そう言って一呼吸置いて、亜紀ちゃんは私に問いかけた。


「どうしたの?」


優しくそう聞かれて、私は話した。