亜紀ちゃんが、教室に戻ってきたせんちゃんを見て、はぁっとため息をつく。


「千莉は幼なじみだし、いいやつってのはわかってるから、好きだけどさ……春への対応だけは嫌いかな」


「はは。
亜紀ちゃんバッサリだね」


「幼なじみだからこそ言えるからね」


亜紀ちゃんの言葉が終わると同時にチャイムが鳴り、みんなが席に座る。


いつも見ているせんちゃんのことを、今はあまりちゃんと見れない。


最近せんちゃんにフラれてなかったから、けっこう辛い。