愛してる、愛されてる

「傷…?」


「春の背中の傷のこと…もしかして、千莉は知ってるんじゃないか?」



「…!!」



私の背中の傷。


せんちゃんにだけは伝えてない、事故の時に出来た傷。



せんちゃん、だいぶと自分を追い込んでたから、これ以上追い込まないように、傷のことは伝えてない。



でも、何らかのことで…これを知っている……?



「まさか…そんなわけ……」