愛してる、愛されてる

「俺さ、当然亜紀には笑っててほしい。
だから、千莉の言うことが正しく思えた…。
けど、違うよな。こんな事じゃ、誰も笑わねぇ」


「うん、そうだね…」


夕日を見ながら、私は頷いた。



「…やっぱり、亜紀には幸せになってほしい。
けど、俺は…春にも、当然千莉にも幸せになってほしいんだよ」



「…私は、今はまだ…無理っぽい…かな」



私、弱いから。
そう付け足して、苦笑する。



「………やっぱり、春と千莉が幸せになるには、2人が付き合うしかないと思うよ」