愛してる、愛されてる

「で!千莉、どういうことなの!」


亜紀ちゃんの声が鋭くせんちゃんにふりかかる。



「どうもこうも、千夏ちゃんと付き合っただけだけど」



せんちゃんから改めてそう言われると、胸が痛くなる。


「千莉!!
お前、春のことは…?」


太一がそう聞くと、せんちゃんは私たちを順番に見た。



「俺なんかよりいい人いるだろ?」


そう、言いながら。