「美味かった、サンキュー…な?」 笑顔がだんだんと怪訝な表情に、最後は再び苦悶の表情だ。 「辛っ!…っなに入れやがったこの女!」 「今年のチョコはロシアンルーレット、でしたー!」 「でしたー、じゃねえ!水、水くれっ」 はい、と準備をしていた水をプレゼント。 一瞬で飲み干され、空のペットボトルだけが返ってきた。 「美味しかった?」 ぐったり机にうつ伏せているこいつの顔をのぞき込むとじろりと睨まれた。