「はぁ...。気付かれてないと思ってたのにな...」
気を使われそうで、それは嫌だったから、
隠してたんだけど...
「そんなに分かりやすいかな...。」
「何がー?」
「わっ!?な、なんだ、莉桜か...。
びっくりした...」
どうやらいつの間にか学校に着いたようです。
「何だとは何よー。あ、蒼月、同居の話!
早く聞かせて!」
「う、うん。」
私たちは屋上に行き、莉桜に経緯を説明した。
金曜日の放課後、先輩に襲われそうになった
けど、清水くんが助けてくれたこと、
同居先が清水くんの家であることを説明した。
「...ねぇ、その先輩どんな人だった?
シバきに行きたいんだけど。」
うわぁ...。怒ってらっしゃるよ、莉桜さん...。
「ダメだよ。私なら大丈夫だったから。
その気持ちだけで充分だよ。ありがと。」
「...むぅ。蒼月のお人好し。あ、あと清水に
アレ、ばれてるの?」
「...うん。」
「...そっか。まぁ、蒼月は分かりやすいからなぁ。」
「そうかなぁ?自分では表に出さないように
してるんだけどな。」
(...それがダメなのよ...。
あんたは1人で抱え込むんだから。
無理してるのがバレバレなのよ。)
「まぁ、早めにバレて良かったじゃない。
嘘つくのも苦手でしょ?」
「...多少は。」
「いい機会だし、協力してもらいなさい。
バラすことは無いだろうし。」
「...うん。」
「...ん?どうしたの?蒼月。」
「...ホントに治るのかなって。だって、家に
居て、会うだけでも震えが止まらないのに。
私が悪かったのかな...。私がいなくなった
方が...」
「蒼月!!」
「...!」
「何でそんな事言うの!?あの時は、アイツが
悪いに決まってるじゃない!蒼月は悪くない!」
「莉桜...」
「...いなくなるなんて、許さないんだから。
蒼月がいなくなったら...あたしは...。」
莉桜の瞳から涙が溢れ出た。
(また、莉桜を悲しませてしまったな...。)
「...ごめんね。莉桜の前からいなくならないから、安心して。」
「...ホントに?」
「うん。」
「...約束だよ。」
「うん。」
「あ、でも莉桜には蓮くんがいるから、問題
ないんじゃないの?」
「なっ...」
わー、赤くなった。
...ふふっ、可愛いな、莉桜は。
...またいつか莉桜みたいに男の子を好きに
なれる時が来るといいな...。
