それから数日、いじめられては
お姉ちゃんが助けてくれる
そんな日々が続いていた

でも突然ある日から、私へのいじめが
ピタッと止まったんだ
相変わらず私と話してくれる人もいないし
無視される事に変わりはないけど
暴力を振るわれる事は無くなった

何だろう、と思いつつ
暴力を振るわれないようになり
お姉ちゃんに迷惑をかけなくて済む
そんな風に軽く考えていた


「ただいまー」
……
返事はない、こんな事は当たり前
私の両親は、私が小さい頃に死んでしまった
母は自分の命と引き換えに私を産んで
すぐに死んでしまったらしい
父はそんな母を追って自殺した
だから私はお姉ちゃんと2人暮らし

「何しようかな…」

1人の時間は暇だ

「んーなんか…眠くなってきた…」








…………








〜♪


「…ん…ん?…え!?」

もう9時!?そんなに寝ちゃったんだ…
早く夜ご飯の支度しないと

あれ、お姉ちゃん帰ってきてないな
何でだろう、いつもなら7時半には帰ってきてるのに友達と遊んでるのかな、とりあえず夜ご飯の支度!!

「ご飯と卵あるから…オムライスでいいかな」

小さい頃から親がいなかったせいか、料理は
それなりに得意だった

「ピーマン、玉ねぎ、ケチャップと…」

夕飯は手際よく、30分ほどで完成した
お姉ちゃんまだ帰ってこないし
先に食べちゃおうかな


ガチャッ

「ただいま…」

「お姉ちゃん!?おかえり!!遅かったね」
「うん、桜ごめ…っ…ウッ…」
「え、ちょ、お姉ちゃん!?」
「気持ち悪い…ごめん……!!」

お姉ちゃんは私を押しのけて
そのままお風呂へ向かった

お姉ちゃん大丈夫かな…