私のこと、本気で好きなの……?
こんなにも真っ直ぐに、真っ赤になりながら一生懸命に伝えてくれるのに、まだちょっと信じられない。
両想いだなんてびっくりだし。
夢だったら嫌だし。
何より……。
「真也。怒らないで、聞いて欲しいんだけど……」
「……うん……」
「私が見た、元カノと一緒にいた真也、今まで見たことない顔で、笑ってたよ?すっごく幸せそうな顔。だから私、より戻したんだと思った。……何で、あんな顔してたの……?」
ねぇ。本当に、本気で、私のこと、好き……?
「……っ!それ……は……。その……」
ごにょごにょと何か言ってるけどよく聞こえない。
でもちゃんと答えて貰いたいから返事を待つ。
「……それはっ!千夏の話……してたから……だよ……」
さっきよりもさらに真っ赤になった真也は、目を逸らしながら答えた。
……私の話……?
「……元カノが、新しい彼氏出来たって言うから、俺も好きな子出来たって言ったの……」
嘘……。
「……って!何でまたこんなこと本人に話さなきゃいけないんだよ!俺、本当にダサい……」
落ち込む真也には申し訳ないけど、私は今、真也を慰める余裕がない。
胸……、痛い……。
嬉しすぎて……。
本当に、真也は私のことが好きなの……?
臆病で、チョコも渡せないような子なのに……?


