「恵介が好きよ。ずっと。
お見合い相手が恵介だって分かって、すごく嬉しかったの。」

今の私は顔が真っ赤になっているんだろうか。

すごく熱い。
まさか自分がこんなことを言う日がくるなんて思わなかった。

心拍数が上がっている中、恵介の言葉を聞くことが少し。
少しだけ、怖かった。

はぁーっと長い息が吐かれた。

「ったく、本当に美華は分からない。」
「どういうことよ。」
「そのままの意味だよ。
でもまあ、やっと分かった。」

私の前に立って恵介が私の手を突然引いた。


体が追い付かなくて、恵介に抱き締められるように立っているこの状況。