「...ごめんなさい。」
「さっきから謝ってしかないじゃん。いいよ、俺はそれを利用したんだから。」

「け、恵介も、まさかあの吉永製薬会社で働いてるだなんて思わなかった。」
「まあ製薬会社しか言ってなかったからな。」

でも、どうして。

「私がお見合い相手だって分かってて来たの?」
「分かってたよ。美華に会いたくてこの見合い持ち出したんだから。」


「え...?」