恵介が倒れた次の日、胃がんの疑いがあることを伝え検査を受けるように言った。

驚いていたけれど、自分の体の異変に気づいていたのかすぐに検査を受けることを決めたらしい。
らしい、というのは、翌日は私が休みの日で、立川先生が代わりに説明してくれたからだ。

それからいろいろな検査をして、胃がんだと診断され、手術を受けるように説得した。

その手術が明後日になり、恵介は今日から入院している。
その手術を私が担当することになったのだが、あれから恵介と会っていないから酷く緊張する。

そして、怖がっている。