次の日学校に行ったら、女の子に話しかけられた。


「あんたー。三組なんかー?」


関西弁のさっぱりとした性格の女の子だった。


「そうだよ。ちなみに名前教えてもらってもいい?」


「普通は自分から名乗るんちゃうの?」


釘を刺されてしまった。仕方なく自己紹介しておいた。


「私は井上桃香。桃香って呼んで。」


「かわいい名前やなー。うちは、織田真由美。真由美って呼んでくれてええからなー。」


真由美ちゃんかー。仲良くなれればいいなー。


「席番号何番なん?」


自分から言わず聞いてこられた。さっき言っていたことと違うじゃん!


「私は26番だよ。真由美ちゃんは?」


仕方なく教えた。


「うちは25番や!隣の席やなー。」


「うん。これから宜しくね!真由美ちゃん!」


「おう!こちらこそね!桃香!」


呼び捨てされてしまった。しかも初めて…。


「教室行こーか!」


「うん!」


なんとか仲良くなれそうな友達を持てて良かった。