「これから平成27年度光坂高校入学式を終わりにします。」


校長先生は明るくて気さくな人だったな。これで担任も明るかったら嬉しいな。


ガヤガヤガヤガヤ。


みんながいっせいに自分のクラスに移動し始めたので、廊下が賑わい始めた。


私のクラスは3組なので、体育館から一番遠い。なぜなら体育館は3階だからだ。


階段を降りていると急に話しかけられた。


「桃香ちゃんも3組?」


話しかけてくれたのは矢野君だった。


「はい。もしかして、矢野君もですか?」


「そうだよ。あと、僕のこと流星って呼んで。一応同学年だし。」


ヤッター!かっこいい人が同じクラスだー!


「はい。流星君!これから仲良くなれればいいね!」


「きっと大丈夫だよ。桃香ちゃん優しいから。」



褒められたー!嬉しい!


「ありがとうございます!」


男の子の好意はきちんと受け取らなきゃね!


ガラガラガラ!


話していたらもう教室についてしまった。


「席番号流星君は何番ですか?」


席が隣同士になりますように!と、ご先祖様にお願いした。


「僕は26番!桃香ちゃんは?」


「私は27番です!ということは、隣同士の席ですよね?」


「そうみたいだね。」


よかったー。ご先祖様有難うございます!


「皆!席に着け!」 


ビクッ!


先生の声に私は驚いてしまった。意外と厳しそうな先生だな。と思いながら席についた。