おぎゃあ!おぎゃあ!広いお城の医務室に、可愛らしい赤子の声が響く。 「奥様、おめでとうございます!可愛い双子の女の子ですよ。」 そう言われて我が子2人を両手に抱き、父親があわてて入ってくるのを笑顔で 見ていた。 「まるで、伝説にあるラズリ姫みたいで、綺麗な金色の髪ね。」 この世では、伝説でしかありえない金色の髪の双子。 2人が生まれた時から、予感はしていた。 この子達が、【伝説の双子】だと言う事を……。