【短編】無気力幼なじみと初愛




「とど…か…ない…!昔はあたしより背低かったのに!」

「…それは言わないで」


伸びたのはたぶん、何度も願ったから。

千夏より背が高くなりたいって。


1才の差はでかい。

少しでも追いつけるよう、必死だった。

一人称を僕から俺に変えたのは、いつのことだったか。


「…千夏」

「んー?」

「今度は本当のデートがしたい」


気づけば、言葉が出てきていた。