【短編】無気力幼なじみと初愛




「い…伊織…!?手…」

「黙って」


あたしの手を引いて歩き出す背中は、ちゃんと男の子だ。

今まで弟みたいだと思っていた自分が信じられない。

幼なじみって不思議だ。


ん?…幼なじみ?あたしたちって…


「…彼氏と彼女みたい」

「みたい、って…俺はそうだと思ってるけど…千夏は違うの」

「ちが…くないっ!付き合ってる!!」