【短編】無気力幼なじみと初愛




あたしの手首を引き留めて、伊織が言う。


「千夏、今、好きって…」

「言ったよ!!でも伊織には関係ないよね、あたしのこと好きじゃないもん!」


言い終わらないうちに、温もりを感じた。

…抱きしめられてる…!?


「…勘違いしてる」


固まるあたしをあやすように、ゆっくりつぶやく。


「俺、取り消せるほど軽く好きって言わない。見くびりすぎ」

「で…でも、忘れてって言った!」