【短編】無気力幼なじみと初愛




唇をかんで下を向く。

だよねーって言わなきゃ。いつもみたいに。

バカらしいよねそんなの。ハチマキ交換なんかさ。


息を吸って上を向くと、


「…千夏、なんで泣いてんの…!?」


焦ってかけ戻ってくる幼なじみの姿。


「…泣いてないっ」

「え…ちょ、泣いてんじゃん…ごめん、俺なんかした?」


どうしよう、心配してくれてる。

でももう制御できなくて、言葉が洪水みたいに流れ出てくる。