「好きな人とハチマキ交換をすると、恋が叶う…って、きいたことない?」 「…初耳。何、その夢見がちなジンクス」 伊織はあきれたような声を出して歩き出す。 一瞬足音をきいたあと、 あたしに向けた伊織の背がじわっとにじんだ。 この感覚は知ってる。涙だ。 また、失敗した。 恋の終わりには、やっぱり慣れない。 しかも、いつもよりずっと苦しい。 だから、と続けようとした告白の言葉を、封じられてしまった。