【短編】無気力幼なじみと初愛




忘れて、と言われた。伊織がしてくれた告白を。

だからあたしは、「でも」でフタをするしかない。

でも、でも…なにか、あったっけ。



「でも…伊織だって話してた、あの女の子と!

あたしのことは避けてるくせに、他の子と仲良くしてた…!」



口をついて出た言葉におどろいたのは、あたし自身だった。

そっか、…だからもやもやしてたんだ。


伊織には、嘘をつけない。