忘れて、と言われた。伊織がしてくれた告白を。 だからあたしは、「でも」でフタをするしかない。 でも、でも…なにか、あったっけ。 「でも…伊織だって話してた、あの女の子と! あたしのことは避けてるくせに、他の子と仲良くしてた…!」 口をついて出た言葉におどろいたのは、あたし自身だった。 そっか、…だからもやもやしてたんだ。 伊織には、嘘をつけない。