【短編】無気力幼なじみと初愛




静まりかえった準備室。


「…千夏が悪い」


目をそらし、伊織がすねたようにつぶやく。


「…心配させないでよ」


ああもう、なんでかな。

伊織の言葉をきくと、全身の温度が高くなるときがある。


「…なんで心配するの」

「そんなの…他の男子と話してたから、じゃん」


一度や二度じゃない。

ずっと、当たり前だと思っていた。

気づかないふりをしていた。