【短編】無気力幼なじみと初愛




委員会の後、隼人は用事があると言って教室に戻っていった。

つまり、あたしは一人。


伊織と話していた女の子も、先生のところへ行ったみたいだ。

つまり、伊織も一人。


あたしたちは帰り道が同じ。

つまり、必然的に…一緒に帰ることになる。



学校から家までは、電車と歩きで30分。

気まずさを感じながら、やけに大きい走行音を聞く。


話さなくても落ち着く相手が伊織。

…普段なら、の話だけど。


結局、一言も話さないままで家に帰ってきた。