「なーなー!みさととアリスーこの後ひま?俺らと遊ばね?」

準備を終えた後、淳くんが言った。
もしかして、遊びのお誘い...?

「うん!ひまだよー?」
「ちょ、ちょっと、今日は1日目だし...、お父様達に報告しなきゃだよ??」

みさとの耳もとでつぶやくと、

「まー、まー、ちょっとくらいなら、ね?」

と小声で説得された、
しょうがないな...。

「よーし!じゃあ決まりな!」

その淳くんの言葉に龍くんは少しだるそうな感じで...

「ん?おれも?」
「あたりまえだろー?」
「しょーがねーな、」

来てくれるんだ...、
なんか嬉しいなっ

喋りながら下駄箱前で靴を履き替えていると

「あー、わり、ちょっとまってて」
「あ、うん、」
「おー。」

どうしたんだろ...、龍くんは走って正門の方に行った、
あ...、多分だけど彼女さんかな。
ここかだと遠くて呼び捨てで分からないけどすごい綺麗な人...、
龍くんはすぐに戻ってきた、
彼女さんは帰ったみたい...。

「龍、大丈夫か?」
「ああ、わりいな。」

龍くんなんか暗くなった??
彼女さんいるなら私達と遊んでもいいのかな...?
なんか聞いちゃいけない空気を察し、
モヤモヤを感じつつ、4人で歩き始めた、





「で、どこいくの?」

淳くん先頭で歩いてる時、
みさとが聞いた、

「んー?着いてからのお楽しみ!」

なんか淳くんって...、チャラい。
私と龍くんはほぼ喋らず、
着いた所は...、[喫茶みなみ]

「え、喫茶店?」

人界の遊びどころって喫茶店なんだ...、

カランカラン

きれいな鈴が音を立てて扉が開く、
なんかいいな、こういうの...、

「あら!淳ちゃん!!」

綺麗なお姉さんが淳くんにそう言いながら抱きついた、

「え...、彼女さん!?!?」

みさとが心の声をこぼすと、

「ばっか!ちげーよっ」

と断固拒否する淳くんに、

「あら!やーねーえ!嬉しい事言ってくれる♡」

と、負けじと抱きつく女の人、

「淳くんが来てくれるなんて珍しー!
お友達??あ、私はここのオーナーのみなみ、
みなみちゃん♡ってよんでね?」
「みなみちゃんって年かよ...、」
「ん?なあに?淳ちゃん?」

プロレス技を淳くんに決めながら笑顔で...、
こわい、こわいよ、笑

「さーせん!この人は俺の叔母さん、」

え!?この人が叔母さん??

「若いっ」

思わず声が出た私にみなみさんはキラキラと目を輝かせながら言った、

「え!なんていい子♡君たち、名前は??」
「アリスです...」
「みさとです!」
「龍っす、」
「アリスにーみさとにー龍ちゃんねー」
「あははーみなみさん面白!」
「さん...?ちゃんって呼びなさい!!笑」
「はーい!みなみちゃん!」
「よろしい!アリスも!」
「み、みなみちゃんっ」
「はい、おっけーい!龍ちゃんもね?
あ!私ったら立たせっぱなしだったわね、どうぞどうぞ、座って?」
「うす、」

すごいいい雰囲気、レトロな感じーthe Cafeだね。

「さあ、なにがいい?今回は特別にっ私のご馳走よ♡」
「やったー!」
「え、おれん時は1円も負けてくんねーのに!」
「喜べ喜べーうっさい淳ちゃん♡」

私はイチゴミルクオレとチョコケーキ
みさとはオレンジジュースとパウンドケーキ
淳くんはオレンジジュースとイチゴケーキ
龍くんはコーヒーのみ、

「龍ちゃんデザートは?」

心配そうに聞くみなみちゃんに龍くんは答えた、

「俺、甘いもの苦手なんで...、」
「そーなんだ!じゃあとびきり濃いコーヒーいれてあげる♡」
「ありがとうございます、」

龍くん甘いの嫌いなんだ...、



それから自分達の仲いい説とか、
どれだけ一緒にいるのかとかを語り合って、
すごい楽しい時間だった、
ふと時計をみたら、

「あ!!」

もう19時、お父様との約束の時間は19:30
間に合うかな、、

「ありす、どーした?」
「あ、あのね、私達もう帰らなきゃっ」
「え、ありすなんかあったっけ?」

完全に忘れてるな...、
小声で、お父様に報告!っというと、

「ああ!ドラマの録画忘れてたんだったー」

みさとナイス!

「あ、そーゆーことか!じゃあ今日は解散ということで!」
「あら!もー帰っちゃうの?またきてよ?絶対よ?毎日よ?」
「はい!!毎日は微妙ですが絶対きます!」
「いーよアリス笑無理しんくてー、」
「なあに淳ちゃん?」
「いや、おれも毎日きまーす!笑」

はい、よろしいと頷くみなみちゃん、
ほんとうに綺麗な人...、
また来ると約束して
店を出た、龍くんと淳くんは送ってくれるとゆってくれたけど、走って帰るからと断って
別れてかえった。