ガラガラ

教室に入ってすぐ変な違和感を感じた、


「アリスアリスー!さっきあそこに購買の案内出てたよ!今日のお昼あれ食べよ!」
「え、なに?パン?」
「うん、ナイススティックパンだってー」
「なにそれー?」

昨日までの3日間は午前だけの授業で
お昼はなかったけど、
今日から6限になり、お昼の時間ができる。

「分かんないけどとにかく長い美味しいパンって書いてあった笑」
「えー笑気になる!まー食べてからのお楽しみってやつなのかなー」

多分みさとは違和感なんて感じてないと思うけど、クラスの子の視線が刺さった気がした...。
龍くんと淳くんはまだきてないみたい...、

「ねえ、櫻井さん、立花さん、」
「え?」

私達が席に着いた時、
入学式初日から仲いいなーって思っていた
女子3人組に話しかけられた。

「龍くんと淳とどういう関係なの?」
「え...?」
「入学式も一緒にきてさ、帰宅も一緒じゃん?」
「まさかー、付き合ってるなんてことないよねー?笑」
「ないでしょー笑」

笑いながら話す3人に、
私は答えれなかったけど、みさとが答えた

「えー?淳と龍?」
「は?呼び捨て...?」
「あー、まぁ、仲いいからー
で、仮に付き合ってたとして、あんたたちに言う義理ないよね?」
「「「...。」」」
「は、うざ。」

リーダーっぽい人、若西さんが吐いた。

「おっはーい!みさととアリスー
ん?若西ちゃん達じゃーんどした?」

その空気をばっさりと切るように
淳くんが登場してくれた。

「あ、淳。おはよっ、、な、なんでもないのー
仲良くしようと思ってっ
龍くん、おはよー」
「あー、なるほどねー」
「おう...」

そのまま3人は自分の席に戻ってった、
淳くん、何か察知してくれたのかな...
みさとの方を見ると全然気にしてないかのように淳くんと今流行っているドラマの話をしていた、なんか淳くんと話してるみさとはすごい楽しそうだった、

「龍くん、おはよう」
「ん、はよ。」

若西さんと違う反応の龍くんを見て、
なんだか少し嬉しかった。