満月の夜。



「姫。お迎えに参りました。」


「蘭久しぶりだね。さぁ安城の地に帰ろう。」


『わ、私は帰らない。だってわ、俺はもう安城の人間じゃない!俺は、新選組の一員だ!』

「よく言ったぞ」


土方さん…。


「そーいうこった。俺らはこいつを渡さない。」


「ならば、力づくでも妹は返してもらうよ。」