「覚えて居てくださったのですね。私は嬉しいでございます。」


何故此処に暁が………?



『何しに来た?』


朝の声が一段と低くなった。



「もちろんお迎えにでございますよ。」



『迎え?』



「はい。玲音さまがお待ちです。」


『……あ、兄上が…?』