『いえ、実は吉原にいた際に何度か柳角桜を訪ねています。俺が新造として、座敷に入ったことも一度か二度ほど…』


「ほう。それで」



『実はその際に奴が攘夷派に賛同すると言っていました。』





「ッ!なに?」



『つまり、俺の言いたいこと分かりますよね…』


「あ、ああ…。」