「先輩。」

結香に見送られ私は大矢真夏と奈多朱梨ほかバスケ部女子のところへ向かった。

四人には結香に言ったこととおなじことを言った。

…紅葉にはどうしよ…いつ言おっかな…?

河西紅葉。

今日は用事があって来れなかった私達と同じバスケ部女子一年だ。

「結香。紅葉には言った方がいいと思う?」

「うーん…。試すのもおもしろそうだけど?」

「え…?」

試す!?

「だってー。紅葉、超鈍感じゃん?だからいつ気づくかな、って」

「おもしろそー」

「それいいねー」

とかみんな言ってる。