「先輩。」

“怖い”

私はこのとき初めて洸を怖いと思った。

いつも明るい洸はいつもとちがう。

暗くて…目には色がない。

なにもかも失った人のよう。

「洸…?」

「……。」

私が呼んでも返事がない。

「……洸?…洸?」

「美湖!?大丈夫!?」

「結香!ありがと、今は洸がついててくれてるからさ、どっか別の場所でサボってなよ??」

「そー?じゃあね」

私と結香が話している間洸の動きは止まっていた。

でも、結香が保健室から出たのを確認すると洸は動き出した。