NORA -広い空と、僕。-



「ねぇ!
アンタ何組よ?」

「アンタっつう名前じゃねぇよ。
神楽悠。1組。
お前は」

「…1組、落合琥羽兎。」

「こ…ばと?」

「そ。
よろしくね」


くそ長い眩しい茶色に染めた髪を
一つにポニーテールにしてる落合琥羽兎。
それだけ言うと
俺の前から消えた。


…それがアイツ。
琥羽兎との出会いだった。