それは、夏祭りから6日目のこと。

「海ぃ?」
「そ、海」

基地に集まったケイタたちは、うちわをパタパタさせながら机の上におかれた広告を見ていた。

「海か・・・・どうやって行くんだ?」
「電車じゃねえの」

ケイタたちが行き方を考えている間、女子は水着の話題で盛り上がっていた。


「いいねえ、海。あたしゃ賛成だよ」
「ねえ、さとこ。一緒に水着買いにいこうよ」
「いいけど、あんまり露出が高いのはやめときなよ。いやらしい目で見られるから」

そう言ってさとこがチラリと男子軍を見た。