桃色アルバム

「おまえは、ほんと突然なやつだよな」

木に額をつけ、目をとじる。


「基地のことだって、そうだ。いきなり現れて仲間だとか言い出して・・・」

あのときのことを思い出し、クスリと笑った。


―最初は、なんだこいつって思ったっけ。



「・・・・・・おまえといると、ほんと楽しかった・・」


涙がこみ上げてくる。


上野とういう最愛の友の死は、14歳のケイタの胸ではささえきれないほど、大きなものだった。





「間宮!!!」

名前を呼ばれ、振り返った。